Lazy Gamer's Life
管理人:KINTA(ぐ〜たらゲーマー) コンテンツ:日記、文章系二次創作、ゲーム感想、etc 備考:感想、二次創作は主に18禁ゲーム対象でネタバレあり リンクフリー
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捏造我那覇ルート 1
イメージ的には春香ルートの響
問題は…俺がまだ春香ルートを未プレイと言うことかな…(ダメじゃん
問題は…俺がまだ春香ルートを未プレイと言うことかな…(ダメじゃん
捏造我那覇ルート 1 『初めての挫折』
961プロダクション所属アイドル、我那覇響は天才だ。
見た者を惹き付ける圧倒的な存在感、クールな振る舞いに秘められたカリスマ、そして抜群の運動神経によって魅せるパフォーマンス。
それはTOPアイドルに相応しい素質であったし、そして、響自身も常々自分のことを天才だと豪語していた。
数々のTOPアイドルを生み出してきた961プロダクションが、さらなる飛躍を目指して取り組んだアイドル育成計画――プロジェクトフェアリーの一人として相応しい存在であった。
事実、彼女はデビューして依頼、瞬く間に世間の注目を集め、その圧倒的な実力をもって瞬く間にCランクアイドルへとランクアップし、有名アイドルの一人となった。
世間は彼女に注目し、彼女こそが次のアイドルアルティメイトを制覇するだろうと誰もが思っていた。
彼女は意気揚々と、世間の期待に応えるべくCランクにランクアップして早々TOPアイドルの集まるオーディションへと参加し――
そこで、初めての挫折を知る。
どれだけ才能があっても、どれほどのレッスンを重ねてきたとしても。
彼女は、まだ、どうしようもなく、新人で。
そして何より――どうしようもなく、孤独、だった。
夕暮れの人気の無い公園。
「うう…最近、調子が出ないのさー」
響は、その片隅にあるベンチに座り、元気なく肩を落として佇んでいた。
Cランクにアップしてすぐに受けたオーディション…初めて、TOPクラスのアイドルの実力を思い知ったオーディション以来、響はすっかり調子を落としていた。
そのオーディション自体は、一応受かっている。だが、それは比較的合格枠が大きかったこと、そして何より961プロダクションのネームヴァリューのお陰であることが彼女自身でも分かっていた。
今でも目を閉じればまざまざとあの光景が浮かんでくる。
(あれが…TOPクラスのアイドル…)
歌、ダンス、存在感……全てが今まで自分が蹴散らしてきたアイドルとは一線を画していた。その姿に、響は圧倒され――そして、初めて得たいの知れない不安を抱いた。
自分の才能は信じている。自分のアイドルとしての才能を見出してくれた黒井社長が、『響ちゃんは天才だ』と太鼓判を押してくれたのだ。黒井社長を尊敬している響には、その言葉を疑うことはできない。
だが――才能は勝っていると自負していても、どうすれば勝てるのかと言うビジョンがちっとも浮かんでこないのだ。
自分が全力を出し切れば負けるはずは無い――じゃあ、全力って何だ?――どうアピールするんだ?どう歌えば?どう踊れば?
考えれば考えるほど、思い悩めば悩むほどその答えは見えなくなっていく。
そして、そんな状態で受けた次のオーディションで…響は、自分の後を追うようにCランクになったライバル事務所の、敵視している765プロのアイドル天海春香に初めて敗北した。
辛うじてオーディション自体は通ったから最低限の面目は保ったが、それでも黒井社長の怒りは凄まじかった。もし次に負けるようなことがあったら、プロジェクトフェアリーから脱退させる――クビだと、宣告された。
黒井社長は彼女を奮起させるために言ったのだろうが、響はそのプレッシャーからますます調子を崩し…
そして、今日。彼女は初めてレッスンを途中で切り上げた。
「はぁ~あ…一体、何やってるのさ、自分…」
こんなことをしている場合ではない。次のオーディションは何としてでも勝たねばならないのだから、一刻も無駄に出来ない。だと言うのに、自分はこんなところで、レッスンをサボって一体何をしているのだ。
「でも……」
でも、だ。仕方が無いではないか。どうすればいいのか分からないのだから。レッスンを受けても、営業に行っても、どんなことをしても不安が消えない。逆に焦燥ばかりが募って行く。
「う~……どうすればいいんだよ~」
何をすればこの不安が消えるのか。焦燥がなくなるのか。分からない。何も分からない。
正直、この時の響は限界に近かった。
もしこのままであったなら、仕舞には自暴自棄になり、自滅していただろう。
だが、そうはならなかった。
何故なら――
「……響?何してるんだ、こんな所で?」
「え?……お、お前は……変態765プロ!」
どうしようもなくお節介な男が、彼女を放って置かなかったからだ。
これがライバルであり敵視し合っている961プロのアイドルと、765プロのプロデューサーの奇妙な関係の始まりであった。
続く
961プロダクション所属アイドル、我那覇響は天才だ。
見た者を惹き付ける圧倒的な存在感、クールな振る舞いに秘められたカリスマ、そして抜群の運動神経によって魅せるパフォーマンス。
それはTOPアイドルに相応しい素質であったし、そして、響自身も常々自分のことを天才だと豪語していた。
数々のTOPアイドルを生み出してきた961プロダクションが、さらなる飛躍を目指して取り組んだアイドル育成計画――プロジェクトフェアリーの一人として相応しい存在であった。
事実、彼女はデビューして依頼、瞬く間に世間の注目を集め、その圧倒的な実力をもって瞬く間にCランクアイドルへとランクアップし、有名アイドルの一人となった。
世間は彼女に注目し、彼女こそが次のアイドルアルティメイトを制覇するだろうと誰もが思っていた。
彼女は意気揚々と、世間の期待に応えるべくCランクにランクアップして早々TOPアイドルの集まるオーディションへと参加し――
そこで、初めての挫折を知る。
どれだけ才能があっても、どれほどのレッスンを重ねてきたとしても。
彼女は、まだ、どうしようもなく、新人で。
そして何より――どうしようもなく、孤独、だった。
夕暮れの人気の無い公園。
「うう…最近、調子が出ないのさー」
響は、その片隅にあるベンチに座り、元気なく肩を落として佇んでいた。
Cランクにアップしてすぐに受けたオーディション…初めて、TOPクラスのアイドルの実力を思い知ったオーディション以来、響はすっかり調子を落としていた。
そのオーディション自体は、一応受かっている。だが、それは比較的合格枠が大きかったこと、そして何より961プロダクションのネームヴァリューのお陰であることが彼女自身でも分かっていた。
今でも目を閉じればまざまざとあの光景が浮かんでくる。
(あれが…TOPクラスのアイドル…)
歌、ダンス、存在感……全てが今まで自分が蹴散らしてきたアイドルとは一線を画していた。その姿に、響は圧倒され――そして、初めて得たいの知れない不安を抱いた。
自分の才能は信じている。自分のアイドルとしての才能を見出してくれた黒井社長が、『響ちゃんは天才だ』と太鼓判を押してくれたのだ。黒井社長を尊敬している響には、その言葉を疑うことはできない。
だが――才能は勝っていると自負していても、どうすれば勝てるのかと言うビジョンがちっとも浮かんでこないのだ。
自分が全力を出し切れば負けるはずは無い――じゃあ、全力って何だ?――どうアピールするんだ?どう歌えば?どう踊れば?
考えれば考えるほど、思い悩めば悩むほどその答えは見えなくなっていく。
そして、そんな状態で受けた次のオーディションで…響は、自分の後を追うようにCランクになったライバル事務所の、敵視している765プロのアイドル天海春香に初めて敗北した。
辛うじてオーディション自体は通ったから最低限の面目は保ったが、それでも黒井社長の怒りは凄まじかった。もし次に負けるようなことがあったら、プロジェクトフェアリーから脱退させる――クビだと、宣告された。
黒井社長は彼女を奮起させるために言ったのだろうが、響はそのプレッシャーからますます調子を崩し…
そして、今日。彼女は初めてレッスンを途中で切り上げた。
「はぁ~あ…一体、何やってるのさ、自分…」
こんなことをしている場合ではない。次のオーディションは何としてでも勝たねばならないのだから、一刻も無駄に出来ない。だと言うのに、自分はこんなところで、レッスンをサボって一体何をしているのだ。
「でも……」
でも、だ。仕方が無いではないか。どうすればいいのか分からないのだから。レッスンを受けても、営業に行っても、どんなことをしても不安が消えない。逆に焦燥ばかりが募って行く。
「う~……どうすればいいんだよ~」
何をすればこの不安が消えるのか。焦燥がなくなるのか。分からない。何も分からない。
正直、この時の響は限界に近かった。
もしこのままであったなら、仕舞には自暴自棄になり、自滅していただろう。
だが、そうはならなかった。
何故なら――
「……響?何してるんだ、こんな所で?」
「え?……お、お前は……変態765プロ!」
どうしようもなくお節介な男が、彼女を放って置かなかったからだ。
これがライバルであり敵視し合っている961プロのアイドルと、765プロのプロデューサーの奇妙な関係の始まりであった。
続く
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