Lazy Gamer's Life

　場所、デパート

「あれ、あずささん？」

「あ、プロデューサーさん、奇遇ですね」

「買い物ですか？」

「ええ、そろそろ冬物をそろえておこうと…」

「あー、最近めっきり寒くなってきましたからね」

「プロデューサーさんは、どうしてこちらに？」

「ああ、今度ここの屋上で千早がミニライブするんですよ」

「千早ちゃんが…よくＯＫしてくれましたね」

「はは…一応、歌がメインのイベントですから。それでも、屋上よりもフロアの一角の方が音が逃げなくていいのでは、と文句いってましたけどね」

「ふふっ、千早ちゃんらしいですね」

「……ところで、結構注目されてますね。俺たち、と言うかあずささんが」

「…？そうでしょうか？」

「あずささんも随分有名になってきましたからね。もう売れっ子アイドルって言ってもいいくらいですよ」

「そんな……私なんてまだまだです」

「この分なら、あずささんの『運命の人』もすぐに見つかるかも知れませんね」

「……もう、出会ってるからもしれませんよ？」

「え？それは困るなぁ…」

「困るって…あの…どうしてか、聞いていいですか？」

「それはそうでしょう。あずささんには、もっとアイドルとして活躍して欲しいですかね」

「……はぁ、やっぱり、そう言う事ですか……鈍感」

「ん？何か言いました？」

「いえ、それより、もし時間があるようでしたら、少し買い物に付き合って頂けませんか？」

「いいですよ。…実は、下見にかこつけて少しゆっくりして行くつもりでしたから」

「ふふっ、ダメですよぉ、ちゃんとお仕事しないと」

「あはは、まずいこと言っちゃいましたね。これはオフレコでお願いします」

「うふふ、どうしようかしら？」

「じゃあ、口止め料に、今から食事でもご一緒しませんか？」

「分かりました。では、それで買収されておきますね。うふふ」

「でも、今日は運が良かったですよ」

「え？どうしてですか？」

「あずささんに会えましたから。こう言う偶然ってちょっと嬉しいですよね」

「え、ええ、そうですね。……不意打ちなんて、ズルイです」

「ん？何か…」

「い、いいえ。何でもないですから」

「？そうですか。じゃあ、行きましょうか」

「はい♪」

fin





後書き

行間は自分で補完してください。
あずささんの表情は自分で補完してにやにやしてください。
あずささんはＣランクアイドル…こんなことしたらすっぱ抜かれたりして。
こーゆーのはある意味楽だけど話作るのは難しいなー